ほしくず
「俺が黙らせる。」と竜が言った後、竜の整った顔が近づいてきた。
ま、まさか。
黙らせるって………
「んっ……」
予感的中。
竜はそのままあたしの唇に自分の唇を重ねてきた。
重ねるだけの軽いキスで済むなら良いけど、竜はなかなか離してくれない。
く、苦しい!
「んっ!ん~!!」
ヤバい。
そう思ったあたしは竜の胸板を叩いた。
「ハァッ、ハァ………」
竜はなんとか離してくれて、直ぐに息をいっぱい肺に吸い込んだ。
「ちょっと竜!こんなとこで!しかも、長いよ!あとちょっとで死ぬとこだったんだよ!?」
「やっぱ、うるせぇ」
え?
気付いたらまた、唇を塞がれてた。
「んっ……!」
しかもさっきと違って、あたしの唇をこじ開けて舌が入ってきた。
逃げるあたしの舌を追いかけて絡め取る竜の舌。
どんどん力が抜けていくあたしと裏腹に竜の舌はあたしの口内を犯していく。
こんな、車の中で……。
しかも、運転手さんもいるんだよ?
恥ずかしいしったらありゃしない。