ほしくず
「やめて」と泣いて言うと、



「うるさいっ!!泣くな!本当に面倒臭いわ。もう、捨てようかしら。」




溜め息混じりに吐かれる言葉。




「ご…めんな…さ…い。捨て…ないでっ。」




泣きながら言うと




「はぁ。しょうがないわねぇ。じゃあ、もう泣かないで。五月蝿いし面倒だから。あんたのせいで、あの人は帰ってこないのよ。邪魔なの。」


そう言って吸っていたタバコをあたしの腕に押し当てた。





「───!!!!!」




声にならないくらい壮絶な痛みが身体中を駆け巡った。





「この事もあの人に言ったら、殺すわよ。分かった?」





コクリと頷くと満足した顔で、ご飯を作り始めた。





この頃からあたしはご飯をろくに食べさせて貰えなかった。









< 13 / 127 >

この作品をシェア

pagetop