ほしくず
「行ってくる。」




「いってらっしゃい。」






また地獄の始まりを迎えた。





殴られることも、蹴られることも、タバコで皮膚を焼かれても、泣かなかった。




涙は枯れた。






もう、慣れてしまった。




この時、あたしは小4。


気付いたら虐待は1年を経っていた。






お昼頃、あたしはまた殴られていた。




―その時




「ただいま。」





予定より早くお父さんが帰ってきた。




「!!!!」




もちろん、部屋の状態もあたしに暴力をふるっていた事も全部バレた。




「お前は奈々にこんなことをしていたのか!!こんなにも跡を!!」





いかにも知らなかったような言い方だけど、あんたはあたしが傷つけられていた事を知ってたでしょ?
食べてないことも。








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