ほしくず
香那は鋭い。いつも気付きそうで怖い。
「そう?あ、今日はトモちゃんだよね?ラッキー!!」
トモちゃん=友原 翼
現国の先生。
この学校は授業が少ない。それも当たり前。だってあたしの高校はこの辺りでは有名な不良高校だから。
「また、抜けるの?ちょっとくらいは真面目に授業に出なさいよ?」
「いいの。勉強したって意味無いから。」
そう言って教室を出た。
向かうのは屋上で、唯一ゆっくりできる所。
嘘は便利
簡単に仮面を作ることが出来る。
けど、怖い。
だから、誰も居ないこの空の下の空間が──
───安心できるんだ。