ほしくず


香那は鋭い。いつも気付きそうで怖い。





「そう?あ、今日はトモちゃんだよね?ラッキー!!」





トモちゃん=友原 翼
現国の先生。



この学校は授業が少ない。それも当たり前。だってあたしの高校はこの辺りでは有名な不良高校だから。





「また、抜けるの?ちょっとくらいは真面目に授業に出なさいよ?」




「いいの。勉強したって意味無いから。」




そう言って教室を出た。





向かうのは屋上で、唯一ゆっくりできる所。







嘘は便利



簡単に仮面を作ることが出来る。





けど、怖い。





だから、誰も居ないこの空の下の空間が──




───安心できるんだ。










< 18 / 127 >

この作品をシェア

pagetop