ほしくず
「はぁぁ……」
息を吐くと白くなる。
「もう、冬か…」
いつの間にか、季節は秋から冬に変わっていて。
寒いなぁ…と言葉を溢していると、屋上の扉がギィと音をたてながら開いた。
誰、だろう…???
バッと座っていたベンチから立った。
普段人が来ないこの場所に、人が来たことにあたしは心底ビックリしていた。
屋上に来たのは男の人で、制服を多少着崩した銀髪の人だった。
同じ学校のハズなのだけど、一度も見たことがない。
銀髪で凄い整った顔なのに、見たことも聞いたことも無いなんて…おかしい。
慣れない2人きりという空気に耐えれず、その場を立ち去ろうとした。