ほしくず
赤の他人に自分の事を話すつもりは無い。





「助けてやるよ。てめぇが願うなら。」




嘘は便利だけど嫌いだ。



その人の本当の姿を隠しちゃうから。





「ふっ。あなた、馬鹿じゃないの?そんな事、出来るわけ無いでしょ?あたしとあなたは赤の他人でしょ?あたしがどんなモノを背負って毎日生きてるか、あなたに理解できるハズが無い!!出来ないくせに、軽々しく“出来る”みたいな事を言わないで!!」






人は結局口だけで。




嘘ついて、裏切って、騙して。





そんな事が溢れるこの世界は醜いし、汚い。






そして、その世界を造り出した人間も醜いし、汚い。





けどあたしはその人間の一人で。
生きている理由も無く、無駄な時間を過ごしている。



「何で、最初から出来ねぇって決める?やってみねぇと分かんなねぇだろうが。」







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