ほしくず
「だから、あたしを人質にしても無駄だって言ってんの!」
少し大きめの声で言った時、また扉が開いた。
「あ~!やっぱここにいたんだ!竜ちゃん、早く行こー!」
屋上に来たのは茶髪の男の子。
身長はあたしと同じくらいで、耳には数個のピアス。とても可愛らしい顔立ちをしている。
「ちょっと待ってろ。友樹と港は?」
「ん~?もう、準備してるよ!あ!!その子が奈々ちゃん?北神の女?スッゲー可愛いじゃん!いや、美人か?どっちでもいいや。今日から一緒に過ごすの?だとしたら、スッゲー嬉しいなぁ。」
よく、喋るなこいつ。