ほしくず


「だから、あたしを人質にしても無駄だって言ってんの!」



少し大きめの声で言った時、また扉が開いた。



「あ~!やっぱここにいたんだ!竜ちゃん、早く行こー!」



屋上に来たのは茶髪の男の子。

身長はあたしと同じくらいで、耳には数個のピアス。とても可愛らしい顔立ちをしている。






「ちょっと待ってろ。友樹と港は?」





「ん~?もう、準備してるよ!あ!!その子が奈々ちゃん?北神の女?スッゲー可愛いじゃん!いや、美人か?どっちでもいいや。今日から一緒に過ごすの?だとしたら、スッゲー嬉しいなぁ。」





よく、喋るなこいつ。








< 26 / 127 >

この作品をシェア

pagetop