ほしくず



「うわっ!!」




さっきよりも強い力で引っ張られたせいで、バランスを崩して転びそうになった。




「っ!!!」




ーぎゅ





え?





「危ねぇ、って俺のせいか。」



上から降ってくる声は間違いなく赤塚竜のもので。

あたしは、彼に抱き締められていた。





「あ、……。」






状況を理解して、顔がみるみる熱を帯びた。





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