ほしくず




竜達と倉庫を出ると、蒼竜の面子がヤン座して座っていた。




「すごい光景…………。」





皆朝から煙草を吸っていて。
笑顔で話している。





「なぁ、昨日の[子犬物語]見た?」


「あぁ。見た見た!めっちゃ、感動したわ、俺。泣いちまったもん。」


「俺もぉ。今も思い出すと泣けてくるぜ……。」






なんだ、こいつら。


外見めっちゃ厳ついのに、煙草吸ってんのに、話の内容は泣ける映画の話。
 





「全然合ってない。」




「あ?どうした?早く乗れ。」





竜の指差す方を見ると、黒い高級車が止まってて、




「うん。」




運転手さんに迷惑をかける訳には行かないので、大人しく乗った。







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