ほしくず
結局、セーターは竜が着ることになり、あたし達はまたくつろいでいる訳だけど。
ふと、あることを思いついた。
「ねぇ、竜って何歳?」
本当に今更なんだけど、なんか気になって聞いてしまった。
「17。」
バイク雑誌を読み込んでる竜から返ってきた素っ気ない返答。
「17かぁ。あたしの一つ上かぁ。」
てことは、二年生で4月から三年生て事だ。
竜、もうすぐ受験生じゃん。
あ、
就職すんのかな?
どっちでも良いんだけど。
「一つ上って、お前16?誕生日いつだ。」
え?
誕生日?
………いつだっけ?
「ちょ、ちょっと待っててね。」
あたしは幹部部屋から飛び出て、自分の部屋に走った。