ほしくず

学校で

教室に入ると優里が声をかけてきた。




「棟磨がさんだっけ?奈々の彼氏。いいなぁ。あんなカッコイイ彼氏が居て。彼氏欲しいな〜。」





優里は知らない。



あたしがこんな目に遭ってることを。




知らなくてもいい。



心配かけたら…いけない。



目の前で泣いたらダメ…




泣いたら嫌われる。面倒臭がられる。捨てられる。





1人になりたくないっ…。




「優里なら彼氏できるよ。学年で一番って言われるほど可愛いじゃん。」




「え〜。奈々の方が可愛いよぉ。だって先輩とかによく呼び出されてたりするじゃん?棟磨さんが居るのにさぁ。」





と言うけど、優里は本当にモテる。



今月で5回目くらいだったような気がする。







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