bloody mary
「ひゃほはひっっ///??!!
ままマリーさん、近っ近っ?!」
目の前に迫る逞しい胸板から逃れようと、顔を背けて仰け反る菜々。
「ぎゃあぁぁ! 見える!
服! 服を放せ!!」
菜々の重心が後ろに傾いたおかげでさらに捲れ上がったパーカーを、必死で押さえるマリー。
は…離れてっ、放せっ!、近い近いぃぃ、見える見えるぅぅ、やめてぇぇぇ、やめろぉぉぉ…
…
…
…
カオス!
「きゅうぅ…」
変な声を上げた菜々が、仰向けにパタリと転がった。
「あ?
おい? 菜々?」
菜々の頬をペチペチ叩いてみるが、反応はナイ。
マリーは溜め息を吐いて、額の汗を拭った。
オチたか…
ひとまず危機は去った…