bloody mary

百○夜行の主も捨て難いな、あの着流しがカッケーじゃん?、カメ○メ波は練習したケド出なかったしなぁ…

練習しちゃったの?!
てか、一択じゃねーのかよ。

少年ジャンプ的男の夢を熱く語りだしたマリーを無視して、アンジェラは黙々と作業を続ける菜々に声を掛けた。


「ね、菜々ちゃんは?
願い事、決めた?」


「ハイ!
『家内安全』デス!キリッ」


ハイ、出た。ドヤ顔。


「「は?」」


顔を上げてキッパリと言い切った菜々を見て、アンジェラも夢見がちな少年も、口をあんぐりと開けた。

『家内安全』て…


「菜々…
ソレ、15才女子の願い事じゃねーゾ。
プ○キュアにしとけ。」


肩を竦めて苦笑いしたマリーが菜々の頭を軽く小突く。

いやいや…
アンタ、やれやれみたいに言ってるケド、15才女子にプリ○ュアもねぇよ。

呆れ果てたアンジェラがツッコもうとしたその時…

両手で頭を押さえてマリーを見上げた菜々の口から、爆弾が投下された。


「あ…
マリーさん、私、16デス。」

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