bloody mary
ハイ、罵られた。
「この、人でなし!!
人非人!!
類人猿─────!!!」
見事に人間じゃなくなったよ。
てか退化しちゃったよ。
『早く人間になりたい』
とか、言っとくトコ?
漫喫から手ぶらで帰ってきたマリーを見て、アンジェラが鬼の形相で怒りだしたのだ。
「ソコはアンタ、ケーキ買って帰ってくるトコだろ?!
漫喫はもはやフラグだろ?!
アンタ、やれば出来るコのハズだろ─────??!!」
…
知らんがな。
「あぁぁ…
怒らないで、アンジェラさん。
私、お誕生日にみんな一緒にご飯が食べられるダケで、ほんとにほんとに嬉しいンです。」
菜々がマリーに詰め寄るアンジェラのエプロンの裾を掴み、困った顔で訴える。
そのフォローはちょっと…
そー言われると、悪ィコトした気になってくンじゃん。
「不憫な…」
アンジェラは目頭を指で押さえて項垂れた。
そして決然と顔を上げ、エプロンを脱いで床に叩きつける。
「俺が買ってくる!!
マリーはメシ抜きだかンな!!」