bloody mary

「じゃ、理科の授業はココまでー。
休憩して、お茶にしよっか。」




こんなヤバい内容で、お勉強だと言い張りやがりマスカ。


「あ。
私、用意します。」


「わーい。サンキュ。」


頬杖をついたアンジェラは、甲斐甲斐しくキッチンに入っていく菜々を目を細めて見送った。

彼女の成長は目覚ましい。
勉強を教え始めてまだ数ヵ月しか経っていないが、もうそろそろ中学校卒業レベルだ。

素直で、一生懸命で、本当に良くできた生徒。

と言うより… 可愛い妹?

アンジェラは、菜々と勉強をしたり一緒にキッチンに立つ時間を心から楽しんでいた。


「お待たせしました。」


菜々が昨日二人で焼いたクッキーと紅茶をトレーに乗せて、キッチンから出てくる。

この香り…
今日はアッサムかな?


「ありがと。」


アンジェラが笑うと、菜々も嬉しそうに微笑む。

あー、可愛い。
ほんと可愛い。
コレが妹萌えか?

ヤバいゾ。
正気に戻れ。

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