bloody mary
あー…
ソレ、アレかな?
外にワラワラいたヤツらかな?
確かに、数だけは多かったな。
ご安心を。
みんな星になったから☆
でも、ご忠告、どーも。
もう目も口も閉じ、静かに最後の審判を待っている『女』を、マリーは無表情に見下ろした。
『女』に向けた銃口の向きが、少しだけ変わる。
ガァン‥‥‥
(‥‥‥あれ?)
『女』は目を閉じたまま、微かに首を捻った。
痛くない…のは、死んだから?
いやいや、殺人鬼にフルボッコにされた顔や腹はフツーに痛いよ?
銃声、したヨネ?
撃たれたンだヨネ?
『女』はこっそり片目だけを開けた。
見える。
さっきまでと変わらない、薄暗い地下室の風景。
そして、自分を見下ろす死神…
ココは天国なんかじゃない。
「おまえ、動けンの?」
何事も起こっていないかのように、銃をブっ放した張本人が言った。
いやいや…
銃で撃たれちゃ動けねぇだろ。
それ以前にベッドに繋がれて…