bloody mary

ますます低く鋭い声が、薄く開いたマリーの唇から漏れる。


「男か?ソレ。」


「あの… あの… ハイ…」


「‥‥‥‥‥男なンだな?」


マリーから噴き出る黒いオーラに、菜々がプルプル震えだす。

怖がらせてどーすンの…


「ニシヤマさんはジーサンだから。
ちなみに、アン○ンマンにそっくりだから。」


頬杖をついたアンジェラが、心底呆れた顔で言った。
ついでに、テーブルの下でマリーの足を蹴っ飛ばす。


「痛って?!」


「ヤキモチはカワイく妬けよ。
菜々ちゃんがビビってンだろが。」


「ヤキ…/////っっ??!!」


ガターン!

マリーは椅子を倒しながらピョコンと立ち上がった。


「ち… 違いマス!!
ヤキ… ヤキモ… 違いマス!!
俺… 俺は…
心配したダケだからぁぁ??!!」


あー、もう… うるさい。

嫉妬も動揺も言い訳も、騒々しすぎンだろ。

コイツ、ほんとに24?

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