bloody mary
ドアを開けると、部屋の前には ハイ、菜々ちゃん。
「マリーさん、アンジェラさんは」
「うんうん。
きっと、ドッカでウ○コだ。」
キタネーな。
菜々の頭に手をポン。
横をスルリと通過して。
素早くアンジェラの部屋に入ったマリーは、キレイに整理整頓されている室内を見回した。
部屋が片付いているのは、別にフラグでもなんでもない。
彼は几帳面な性格なのだ。
その彼が口にしたのだから、プレゼントという名のフラグは既に用意済みのハズ。
…
ハズなンだケド‥‥‥
ドコだっけ?
えーと…
クローゼット…は、違うンだっけ?
そう、確か衣類なんかと同じ場所じゃなかった。
なら…
(コレ‥‥‥か?)
見つけたモノを手に取ったマリーは…
思い切り顔を顰めた。
あり得ない。
認めない。
こんなのがフラグであるはずがない。
なんの手懸かりにも、なりゃしねぇ‥‥‥