bloody mary

落胆しながらドアを開けると、部屋の前にはやっぱり菜々ちゃん。


「マリーさん、アンジェラさんは」


「うんうん。
便秘だ。巨大ウ○コだ。」


ますますキタネーな。

急がなければ。

手懸かりがないのなら、犯人の車を特定するしかない。
コンビニ前に戻り、他の目撃者か監視カメラを…

‥‥‥‥‥間に合うか?

菜々の頭に手をポン。
横をスルリと通過して。
マリーは玄関に…

向かえなかった。

菜々が、小さな手でコートを掴んだから。

ごめん。
ほんと構ってる暇ナイ。


「菜々、放せ。」


いつもより少し乱暴に菜々を振りほどこうとしたマリーは…


「アンジェラさんは!
○号線を西に向かってマス!!」


「ハイ?」


彼女の言葉に、動きと思考を完全にストップさせた。

ナニソレ?

なんでそんなコトわかンの?
超能力なの?

赤い糸効果とか言わないよネ?

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