bloody mary


イイ朝だ。

ほとんど眠れなかったケドネ?!

それでも、天気のいい爽やかな朝だ。

いつも通り三人で朝食を摂って。
ちょっと気後れするケド、これからのコトを相談して。
旅行の計画なんかも立てちゃって…

イイじゃん。

シアワセな夢の最後を始めるには、最高の朝じゃん。

なーんて考えていたのだ が!


(嫌な予感がする…)


顔を洗ったマリーは、鏡に映る自分の顔をジっと見つめた。

顎から滴り落ちる、透明な水滴と赤い雫…

鼻血デスネ。
ソーデスネ。

ナンデ朝から鼻血?
ナンデ顔洗ったダケで鼻血?

てか、このパターン前にもあっただろ。
文章まで使い回しだろ。

手抜きか、コラ。

全く…
もう、嫌な予感しかしねーよ。

白いタオルを血に染めながら顔を拭き、鼻にティッシュを詰めたマリーは自室を出ようとして…


(ナニコレ???)


開けたドアに手を掛けたまま。
廊下に踏み出そうとした足を空中で止めたまま。

完全にフリーズした。

< 395 / 464 >

この作品をシェア

pagetop