bloody mary
Ⅱ
イイ朝だ。
ほとんど眠れなかったケドネ?!
それでも、天気のいい爽やかな朝だ。
いつも通り三人で朝食を摂って。
ちょっと気後れするケド、これからのコトを相談して。
旅行の計画なんかも立てちゃって…
イイじゃん。
シアワセな夢の最後を始めるには、最高の朝じゃん。
なーんて考えていたのだ が!
(嫌な予感がする…)
顔を洗ったマリーは、鏡に映る自分の顔をジっと見つめた。
顎から滴り落ちる、透明な水滴と赤い雫…
鼻血デスネ。
ソーデスネ。
ナンデ朝から鼻血?
ナンデ顔洗ったダケで鼻血?
てか、このパターン前にもあっただろ。
文章まで使い回しだろ。
手抜きか、コラ。
全く…
もう、嫌な予感しかしねーよ。
白いタオルを血に染めながら顔を拭き、鼻にティッシュを詰めたマリーは自室を出ようとして…
(ナニコレ???)
開けたドアに手を掛けたまま。
廊下に踏み出そうとした足を空中で止めたまま。
完全にフリーズした。