bloody mary

マリーはこれ以上ないほど火照った菜々の頬に手を添えた。

そして、その滑らかな感触を楽しむように指を滑らせ、意地悪そうな笑みを浮かべる。


「菜々、俺のコト好きなの?」


「ひゃひゃひゃひゃいっっ!!」


「あそ。
俺も、おまえが好き。」


「っ??!!
あひゃひゃひゃひゃっっ??!!」


あひゃひゃ、て…

うん、オカシィ。

男と女。
二人キリでベッドの上。
思いを確かめ合った直後。

『あひゃひゃ』はねェよ。
ふ○っしーでも、たぶん『ひゃっはー』言わねェよ。

でも、イイよ。

そんな規格外なトコロも、可愛い。
ゲリラになって、本気で殺りにくるトコロも、可愛い。

笑ってる菜々も、泣いてる菜々も、困ってる菜々も、ドヤ顔の菜々も…

全部、可愛い。
全部、好き。

全部、欲しい…

マリーは目を閉じ、衝動のまま菜々の唇を奪った。

全身が痺れるほどの恍惚。
同時に感じる、疼きと渇き。

こんなんじゃ、足りねぇよ。

もっと、もっと…

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