bloody mary
その素直さ、やっぱヤベェゎ。
男の支配欲に火を点ける。
再び紅潮しだした頬。
伏せられた、震える睫毛。
誘うように開いた唇。
そして、白いシーツに広がる髪の、鼻腔をくすぐるシャンプーの香り…
あぁ…
「そそる…」
喘ぐように呟いたマリーは、菜々の柔らかい髪を指で梳いた。
ピクリと揺れる華奢な身体に覆い被さり、もう一度唇を奪う。
触れて。
啄んで。
離れて。
見つめて。
また、奪う。
もっと、おまえを俺で満たしたい。
もっと、俺をおまえで満たしてくれよ。
「菜々… 舌、出せ。」
彼女の下唇を甘噛みしながら、マリーは飢えたケモノのように低く唸った。
躊躇いがちに顔を覗かせる濡れた突起に軽く吸いつくと、桜色の唇から甘い吐息が漏れる。
もう… 際限なく煽られる…
シーツを握りしめる手を解かせて指を絡め、その自由を。
乱れていく呼吸までも。
貪るように菜々を奪う。
もうおまえは、俺だけのものだ。