bloody mary
Ⅵ
はーい。
ソコまでー。
サカってる場合じゃねーよ。
やんなきゃなんないコト、残ってるでショ?
発動するコトなく終わったトラップを撤去して。
アンジェラを救出して。
ヤロー二人は戦場と化した部屋の後片付けをして。
壁の穴とかひしゃげた扉なんかは、どーしよーもないから放置して。
菜々はキッチンでブランチの用意をして。
包丁の類いは手当たり次第罠に使用してしまったので、なんとかナイフでベーコンを切って。
反乱は終わった。
環境はまだ非日常と言えるが、心は穏やかな日常に…
戻ってないヤツもいたりして。
唯一被害が出なかったマリーの部屋。
三人仲良く輪になって腰を下ろし、ベーグルサンドを頬張りながらも、アンジェラは未だプリプリ怒っていた。
「あの… ごめんなさい…
アンジェラさんまで危険な目に…」
「…
そんなコトで怒ってンじゃねーし。」
「あの… あの…
色々壊しちゃって…」
「…
違ェし。
そんなん、どーでもイイし。」
「ぁぅぅー…」