bloody mary
トラップ・マスターとマッド・ドクター。
タッグを組まれると、サスガに厄介だ。
もう反乱なんて起きないように注意しなきゃ…
てなワケで、ちゃんと了解を取ってコトを進めますかね。
「おい、ソコのオニーサン。」
手にしていたベーグルを皿に置いたマリーは、菜々を抱きしめるアンジェラに声を掛けた。
「おまえの可愛い妹サン、今夜から俺の部屋で寝かすゾ。」
「へ?」
目を丸くするアンジェラ。
だが、すぐに事情を察したようで、菜々の肩から手を離してニヤリと口角を上げた。
「おっとぉ?
ようやくまとまったカンジ?」
「おぅ、まぁな。」
「そりゃ、おめでと。ニヤニヤ
いやいや…
長かったよなぁ…ニヤニヤ」
「…」
なんなの?
そのニヤケた顔。
その含みある物言い。
アンジーくん、君、ムカつく。
「いーンじゃねーのぉ?
メインベッドルームは防音だって、不動産屋が言ってたし。
‥‥‥でも…」