bloody mary

とうとうマリーは悲鳴を上げた。

真っ赤なかずおになったり。
真っ青なかずおになったり。
ベーグルを握りしめてガタガタ震えたり…

いったい、どんなコト思い浮かべてンの?!
てか、超初心者のクセにどんなプレイを知ってンの?!

これだから、無駄に大人の階段登っちゃったコは…

赤面と妄想が、伝染しちまうじゃねーか!!

軽く咳払いをしたマリーはコーヒーカップを床に置き、胡座をかいた膝に肘をついて菜々に向かって身を乗り出した。


「あー…
落ち着け、菜々。
大丈夫だから。
俺、そんなに変なシュミはねぇから。」


「ふぁ… ふぁい…
だだだいじょぉぉぶぶぶ…」


「そう、大丈夫。
さっきしたコトの延長みてぇなモンだから。
な?」


「さささっきの… えんちょ…
っっっっっ??!!」


菜々の手の中のベーグルサンドから勢いよく具が飛び出した。

その具と同じ勢いで、マリーとアンジェラが身を引いた。

だって…

コワいから!
その血走った目がコワいから!

般若より、よっぽどコワいからぁぁぁぁぁ!!

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