bloody mary

あの反乱からほぼ半年。

マリーは日本と某ハンバーガー大国を行き来する生活を続けていた。

なんでかって?
そりゃ、お仕事しなきゃなンないからネ。

菜々とアンジェラは、危険を承知でマリーに着いてくる決心をしてくれたワケだが、出来ることなら矢面に立たせたくなんてない。

この手で守ってやりたい。

そのためには、『ブラッディマリー』の名をより高める必要がある。

圧倒的な力を見せつけて。
根源的な畏怖を植えつけて。

死神に手を出そうなんてバカが現れないように。

そんなワケで、ハンバーガー大国にいる時のマリーは、以前よりも冷酷且つ精力的に仕事に励んでいた。

だが日本にいる時のマリーは…

ハイ、腑抜けデスヨネ。
ワカリマス。

無邪気な菜々を見ていると、『問答無用でヤっちまえ☆』計画なんてとても実行できず、アンジェラの言う『段階』をせっせと踏んでマス。

自転車を買って、『夏色』やって。
手を繋いで遊びに出掛けて。
今日も、公園でクレープ食べたりして…



いや、イインデスヨ?

菜々が幸せそうにしてると、コッチまで幸せな気分になるし。

ぶっちゃけ、こーゆーリア充好青年的お付き合いに憧れてた時期もあったしネ?

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