bloody mary

でもさぁ…

わかンだろ?
もう大人の男なの。

それだけじゃ、物足りねェの。

てか、ヤりたい盛りのガキだったら、とっくに限界突破してると思うよ?

だって、可愛いンだもん。

指を絡めて手を繋いだダケで、目を潤ませて見上げてきたり。

髪を撫でたダケで、ウットリと目を閉じて甘い吐息を溢してみたり。

軽ーくキスなんかした日にゃアンタ、真っ赤になった顔を隠すように、触れるか触れないかのギリギリラインで寄り添ってきたりして…

可愛すぎて萌え死ねる。

その可愛い顔を快楽で歪ませ、鳴き声を上げるところが見たくなる。

心地好いが頼りない抱擁ではなく、背中に爪を立てるほど縋りつかせてみたくなる。

穢れを知らない真っさらな肌と心に歯を立てて、消えない痕跡を残してしまいたくなる。



あぁ、もう…
思考がケモノじみてきた。

でも、しょーがなくね?

こんなに傍にいるのに。
こんなに欲しいのに。

もう、菜々しかいらないのに…

おあずけ食らって、手が出せない。

そりゃ、ケモノも暴れるわ。

閉じ込めた厳重な檻を破壊しようと、日夜狂ったように暴れ回っとるわ。

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