bloody mary
だが…
荒療治すぎンだろ─────!!
本気で帰ったら、どーすンの?!
本気で終止符打っちゃったら、どーすンの?!
ココに残されたってコトは、フォローを丸投げされたってコトだ。
どーすンの?! どーすンの?!
コレ?!
ナニを言うべき?!
そもそも、フォローってナンダッケ??!!
混乱し、動き回りながら頭を掻きむしるアンジェラを見て、少女は笑った。
完全に光を取り戻した瞳で。
「大丈夫、アンジェラさん。
あの人なら… 信じられる。」
「は?」
アンジェラはクシャクシャになった髪から手を離し、ポカンと口を開けて少女を見た。
(信じられる?)
いやいや?
たぶん、この世で一番信じちゃマズい男だよ?
血も涙もない冷酷な殺し屋で。
考えナシで、短絡的で、バカの代名詞で。
そして… そして‥‥‥
「アンタ、マリーを知ってるのね。」
柔らかく微笑みながら呟いたアンジェラに、少女はゾンビなりに輝く笑顔を返した。