bloody mary
ゆっくり身を起こしてベッドに座り直した菜々の表情は、悲壮な覚悟を漂わせていた。
「そうだったンデスカ…
ごめんなさい、知らなくて…
私… 私… 私も‥‥‥」
小さな手が、菜々が着ていた薄手のパーカーの裾に掛かった。
白いお腹が少しだけ露になる…
「…
ナニヤッテンノ?」
彼女の行動の意図がサッパリ掴めず埴輪顔で問うマリーを、菜々は蒼白ながらも毅然とした顔でキっと見据えた。
「私…
私もっ 頑張りマスっ!
お風呂上がりは、裸でいますっ!!!キリッ」
…
ハイィィィィィ??!!
待て待て待て待て!
違うから!!
ソレ、エロゲ的ハプニングどころの騒ぎじゃねェェェ!!!
「脱ぐなぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴にも似た声で絶叫したマリーは部屋に飛び込み、一気に菜々に詰め寄った。
覆い被さるように身を屈め、服を捲り上げようとする彼女の両手をガッチリ掴む。
「イケマセン!
女子はイケマセン!
裸は野郎限定デス!!」