月灯りに照らされて
side 麗華

橘家に来てから、早3か月が経った・・・・。

私は、相変わらず忙しい薫さんと、二人の時間どころか、顔を
見る事さえ、ままならない生活を送っていた。

お義父さんは、そんな私を、見るに見かねて、籍だけでも、と
薫さんに勧めてくれて、ようやく私は、理想の王子様と、結婚できた!

夫婦になっても、相変わらずの生活の為、薫さんとのラブラブの夜は
まだだった・・・・。

そんな風に、日々を過ごしているうちに、年末になり、年末・年始は
お互いの親戚たちに、私たちはお披露目をし、ようやく夫婦として
認められたようだった。

そして、4日の夜に、ついに、私たちは、結ばれたのだ!

私は、男の人とは、付き合ったことがなくて、頭でっかちな状態
だった・・・。薫さんは、私の部屋に来て、私が初めてなのを
気にしてか、優しく抱いてくれた・・・。

ただ、漫画と違って、セックスが終わると、薫さんはすぐに
ガウンを着て、私にシャワーを浴びるように言い、薫さんは
自分の部屋に戻ってしまった。

私は、一緒にベットで寝て、腕枕を・・・・と、思っていたが
現実は、そうじゃなかった・・・。

それと薫さんは、イメージから、アクセサリーをするように
見えなかったが彼は、プレート式のペンダントを付けていた。

ペンダントがどんな物か暗くて解らなかったが、薫さんが
つけていることが意外だった。

何故なら、結婚指輪もつけない人だったので、ペンダントは意外だった。

それと彼は、物を大切にするらしく、腕時計や、手帳など、丁寧に
いつも扱っていた。

私は、いつもごそごそしているので、腕時計をすれば、どこかに
置いて来るし、手帳なんかは、書いても見ることがないので、
いつもカレンダーに書き込んでいる。

その方が、予定を忘れないのだ・・・。あたしって、ダメな女!

こんな私で、本当にいいのかな!?と、時たま考えるが、元々
深く考えないタイプだし、明るさを私から取ったら、何も残らない
ので、私は、私で良いのよ!と、自分に言い聞かせている・・。
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