月灯りに照らされて
「でも、旦那さん、まだ30でしょう!ちょっと10年夫婦じゃないんだから
 月1はないんじゃないの?」

「うん、私もそう思うんだけど、でも、時間が合わないのよ・・・・
 それに、なんかHしていても、暗いから良く解んないんだけど、
 あんまり気持ちよさそうに見えないのよね・・・・。
 どうしよう、私が、マグロだから不味いのかな・・・・」

「ブッハッ、ちょっと、麗華変な事言わないでよ。マグロって
 あんた、何でそんな言葉知ってんのよ!」

「だって、漫画に描いてあったんだもん!」

「麗華、それは旦那と良く話をしな!セックスは夫婦の問題だよ」

「・・・・・・わかった・・・・・」

そうは言ってものの、言えるわけないよなぁー・・・・。

「ただいま・・・」

「あっ、おかえりなさい、麗華ちゃん、薫が帰って来てるわよ」

「えっ、本当ですか・・・ありがとうございます」

駆け足で、薫さんの部屋に行き、ノックをしたが、返答がなく

「薫さん・・・・麗華です・・・・・」

中に入ると、ソファーで横になっていた・・・・。

「風邪ひいちゃうよ!」そう思って、椅子にかかっていた毛布を
取り、薫さんに賭けようと思った時、机の上に、薫さんの
手帳とペンが置いてあった・・・。

「あっ、この手帳とペン、さっきの女性と色違いだ・・・・」

なんだか胸騒ぎがしたが、気を取り直して、毛布を掛けると

「・・・・・んっ・・・み・どり・・・・」

誰・・・・・みどりって、誰・・・・・・

暫くショックで動けなかった・・・・・。

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