月灯りに照らされて
再会
side 麗華

年が明けて、未だに忙しい、薫さんは、帰ってきたり来なかったり
していた。

私は、議員さんの奥様達と、今日はボランティアに行く日だった。

今日は、交通事故で親を亡くした子供達を、育英する会で、そこでの
活動の見学と今の現状を聞くことだった。

施設に着き、施設の責任者の方から、いろんな説明を受けて、
その後、ファシリテーター(子供達の心のケアをする)の様子を
見学させてもらった。

その時に、前にペンを拾った、あの綺麗な女性を発見した。

『あの人だ』なんだか、知り合いの人に会った気分で、見学していた。

『あの人、ボランティアもしてるんだ』なんか、出来る女性って感じ
で、いいなぁー。でも、きっと私より年下だよね・・・・。
綺麗だな・・・・。と、見惚れていたら、

「橘さん、どうしたんですか?」と、大先輩の奥様に声をかけられ

「いえ、何でもありません。すみません。」

「なら良いのですが、退屈でしたか?」と、嫌味が飛んできた・・・。

「いえ、ちょっと知り合いの方に似ていたものですから、
 その方か、どうか見ていたんです。」

「そうですか、なら良いんですよ。」

あぁー、この嫌味なおばちゃん達め!心の中で、叫んでいると
少し、休憩になった。

私は、トイレに行こうと、歩き出したら、トイレの方に、
あの女性が歩いているのが見え、私は急いで走って

「あのう・・・・・」

「はい、なんでしょうか・・・・・

「きゃー・・・・・・    ドン!

私は、走って彼女の近くに行ったら、つまずいてしまい、彼女を
押し倒すような形になった。

彼女は、運悪く、そこは、階段の降り口で、彼女はそのまま
下へ落ちてしまった。


「きゃ---------------だれか------」叫ぶ私がいた。
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