月灯りに照らされて
side 麗華

病室を除くと、声が聞こえた。

あっ、気が付いたんだ。良かった・・・・。

ふと、陰から除くと

「翠、本当にごめん。俺は間違っていたんだ・・・・。
 翠、愛してる・・・・翠・・・」

薫さんの言葉に愕然とした。そして

「薫、泣かないで。薫」と、小鳥遊さんは、薫さんに声をかけながら
薫さんの頭をひたすら撫でていた。

衝撃的な様子だった・・・。

私は、静かに病室を離れ、再び駐車場に戻り、工藤さんに、実家に
送ってもらうように頼んだ。

薫さんが、小鳥遊さんに、『愛してる』って言った。
薫さんが、小鳥遊さんの前で、泣いていた・・・・。

衝撃的だった・・・。

自宅に着くと、工藤さんが、私が事故を起こしたことを伝え
かなりショックを受けているので、と両親に伝えて、帰って行った。

両親は、私の様子を見て、ショックを受け、とにかく部屋へと
連れて行ってくれた。

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