月灯りに照らされて
席に案内し、最後の人物に目を向けると、思わず、息を飲んだ。
「あれ、君、昨日の、小鳥遊 翠ちゃん、だよね!」
薫は、店に入って来た時には、翠の存在を認識していたがわざとらしく
翠に声をかけた。
当の翠は、『ゲェッ、昨日の橘 薫だ! 最悪!』 折角テンションが上がって
いたのが、急降下しながら
「昨日は、どうも・・・。どうぞお席に・・・。」と、彼を席に促した。
「えっ、翠ちゃん、薫と知り合いなの?」と、話しかけてきたのは、
工藤さんこと、工藤 翼さん。この店の常連さんで、家族ぐるみで
利用してくれてる・・・。
「はい、昨夜、ちょっと・・・・。」さり気無く返答を濁す翠。
そんな翠の様子を気にすることなく、翼に
「もしかして、翼が言っていた子って、この子か?」
「う・うん。綺麗な子だろ! 翠ちゃん、今日の料理は、何?」
と、翼さんに聞かれ、返答しながら、なるべく薫の方を見ないように
していた。
そして飲み物の注文を聴き、厨房へ行くと、オーナーが、「翼君、来たね!」
と、聞かれ、「はい、いらっしゃいました」と、答え、その後は、
薫から話しかけられることもなく、翠はいつも通りに仕事をした。
「あれ、君、昨日の、小鳥遊 翠ちゃん、だよね!」
薫は、店に入って来た時には、翠の存在を認識していたがわざとらしく
翠に声をかけた。
当の翠は、『ゲェッ、昨日の橘 薫だ! 最悪!』 折角テンションが上がって
いたのが、急降下しながら
「昨日は、どうも・・・。どうぞお席に・・・。」と、彼を席に促した。
「えっ、翠ちゃん、薫と知り合いなの?」と、話しかけてきたのは、
工藤さんこと、工藤 翼さん。この店の常連さんで、家族ぐるみで
利用してくれてる・・・。
「はい、昨夜、ちょっと・・・・。」さり気無く返答を濁す翠。
そんな翠の様子を気にすることなく、翼に
「もしかして、翼が言っていた子って、この子か?」
「う・うん。綺麗な子だろ! 翠ちゃん、今日の料理は、何?」
と、翼さんに聞かれ、返答しながら、なるべく薫の方を見ないように
していた。
そして飲み物の注文を聴き、厨房へ行くと、オーナーが、「翼君、来たね!」
と、聞かれ、「はい、いらっしゃいました」と、答え、その後は、
薫から話しかけられることもなく、翠はいつも通りに仕事をした。