月灯りに照らされて
再婚
薫が心配そうに入って来た。

「うん、体が痛いのは、少し良いかな?」

「そっか・・・・今日は、誰か見舞いに来たのか?」

「うん、南条さん夫妻に、事務所の皆が来てくれて、陽菜も
 仕事帰りに寄ってくれたよ」

「よかったな。皆来てくれて・・・」

「うん。薫、どうしたの?」

なんだか、薫の様子が可笑しいので、気になった。

「うん、今日、役所に、離婚届、出して来た・・・。」

「麗華さんは、納得したの?」

「うん、多分な・・・・彼女はちょっとズレているところも
 あるから、全部納得はしていないかも知れないが、俺が
 麗華を愛することはない!って事だけは、理解したみたいだ」

翠は、薫の行動力に唖然としながらも

「そっか・・・・。麗華さん大丈夫かな!?」

「また、翠は人の心配して。麗華は、麗華で、前に進まなきゃ
 ならないんだから、麗華にも大切な人達がいるんだ、麗華を
 導いて行ってくれるだろ!」

「そうだね・・・・・。」

麗華さんも、麗華さんを愛してくれる人と幸せになって欲しい!
そう祈ることしか、翠には出来なかった・・・。
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