月灯りに照らされて
新婚生活
翌日曜日、午前中に、薫が迎えに来たので、予定通り、翠は退院した。

薫のマンションに着くと、既に陽菜と一樹さんと橘の両親が待っていた。

「「ただいま~」」

リビングに行くと、皆が揃っていて、陽菜とお義母さんがお昼を
用意していてくれた。

「お疲れさん。大変だったね、翠さん」元が翠を労う。

「いいえ、この度は、お世話になりました。それから、お義母様
 初めまして、翠です。不束者ですが、よろしくお願いします。」

「初めまして。橘 美奈子です。実は、選挙運動を手伝ってもらって
 いる時に、拝見していたんですよ。」

「えっえー、そうだったんですか・・・・」

「だって、この薫が夢中になるなんて、考えられなかったんですもの
 正直、最初は、騙されているのかと思ったけど、選挙運動中
 皆よりも、早く事務所に行って、トイレ掃除から、外掃除と、テキパキと
 熟して、後援会の皆さんが来ると、率先してお茶出ししたり
 お昼のメニューの下準備した後、今度は選挙カーでしょ。
 そりゃー後藤さんが褒める・褒める。あの後藤さんが褒める
 なんて、滅多にないですからね!
 本当に、翠さん、バカ息子だけど、よろしくね!」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

「さぁー、皆で、ご飯にしましょ!」

6人で、お昼を頂き、少しすると、引っ越し屋さんが到着した。
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