月灯りに照らされて
麗華は、翠に

「あれから、結婚式挙げたんですか?」

「はい、4月に軽井沢で、挙げました。」

「そうですか、翠さんのご両親も、喜んだでしょう!」

麗華さんの言葉に、詰まったが、翠は毅然として

「私の両親は、中学2年生の時、事故で亡くなっているんです。
 ですから、私の親族は、誰もいないんです。あっ、でも祖父母
 達が高校3年までいてくれましたから、寂しくはなかったですけど」

「そうだったんですか・・・すみません」

麗華は、気まずそうに謝った。

「気にしないでください。今は、皆さんに良くしてもらっているので
 大丈夫ですから」

「ちょっと、翠さん、橘さんとの馴れ初めを聞いて良いかしら?」

「へっ?馴れ初めですか・・・・」

沙織さんは興味深々で聞いてきた。

隣で、麗華さんも興味深そうに、見ている。

ここでも、恋バナか・・・・・。
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