月灯りに照らされて
午後から薫は、仕事に行き、翠は、一人ベットで横になっていたら

ピンポーン ♪

「はい、どちら様ですか?」

「私よ!翠、開けて!」

陽菜がやって来た。

「どうぞ~」

********************

「翠、おめでとう!良かったね!」

「うん、ありがとう。でもね、実は、双子なの・・・・」

「えっ、そうなの?」

陽菜も驚いていた。

「うん。だから、貧血も出ていて、それで昨日倒れて、救急車に
 乗ってしまったの・・・・」

「そっか・・・、双子か・・・・・大変だね。
 翠には、お母さんが居ないから、自分一人で面倒見るのは、結構
 キツイよね・・・・。」

心配そうな陽菜を見て

「うん、そしたら橘の両親が、同居しないかって!?2階を全面的に
 リフォームかけて、私たちの住まいにしたらどうかって、言ってくれたの」

「そっか。同居も、別居も、それぞれ問題はあるけど、どっちを
 取るかだよね!別居は、全て自分でしなきゃならないし、同居は
 人手が多い分、正直助かる。翠の場合、お母さんが居ない分
 お姑さんがいてくれることで、助かる事も多いと思うよ・・・
 ただ、同居は、気を使うことが多いけどね・・・・」

陽菜は、翠の事情を考慮しながら、アドバイスをくれた。

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