月灯りに照らされて
番外編 翼の結婚
俺は、
    工藤  翼  33歳   独身

今、橘 薫の秘書をしている。

薫とは、中学からの仲間で、もう一人、三枝 一樹と、3人で
よく遊んでた。

薫は、元々政治家一家で、親父さんも爺さんも総理大臣を経験している。

そんな、薫は二男だが、長男の蓮は、俳優になったため、薫が
政治家を継ぐことのなったのだ。

薫も一樹も、既に結婚し、子供もいるが、

俺は、未だに、運命の相手とは、巡り合っていない・・・・。

今日は、同じ独身同士で、蓮と、仲間の神崎さんのお店に来たいた。

「お久しぶりですね、蓮さん」

「翼も、元気だったか?」

「はい。ところで最近は、アメリカと日本と、行ったり来たりみたい
 ですね・・・・」

「あぁー、向こうからもオファーが入っているし、ありがたい事だよ」

翼は、蓮とお互いの近況を報告しながら、上手い酒を飲んでいた。

***************

カラン ♪

一人の女性が、店に入って来た。

「いらっしゃいませ」

神崎さんが声をかける。

「おひとり様ですか?」

「はい」

「では、カウンターでよろしいですか?」

「はい、お願いします。」

女性は、如何にもキャリアウーマン的な女性だった。
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