月灯りに照らされて
「ちょ・ちょっと翼、何してるの?私達、そんな関係じゃ・・・・

「黙って・・」

と、翼は、思いっきり深いキスをしてきた。

手は、私の胸を揉み、頂を潰したり弾いたりしながら、私に快感を
与え始めた。

昨夜の余韻が残っていると思われる私の躰は、すぐに翼を受け入れて
しまい、私は、今までに経験したことがないような快感に襲われた。

「あっ・・・・・あ--------つ・・・ば・・さ・・あっ------」

「沙織、あっ・・・・一緒にイクぞ・・・・」

翼は、激しく腰を振り、私は一気に快感の渦に巻き込まれた。

「あっ・・・・あ・・・・・・」

「くっ・・・・あっ・・・・」

二人で、同時に果てた。

痙攣が病まない私の躰を翼は、抱きかかえ、お風呂場へ向かった。

「ちょ・ちょっと、なんで一緒に入ってんの?」

「だって、沙織、立てないでしょ!」

「えっ、そんなことない・・・

立とうとした私は、お風呂場にしゃがみ込んでしまった。

これが、俗に言う、『腰が立たない』と、言うものなのか・・・。

「なんで・・・立てないの?」

「う~ん、昨日は、激しかったからね~。沙織は、どんどん積極的
 になって来るし、俺も自制が効かなかったよ!」

「へっ、私が積極的?」

「うん、そうだよ。覚えてないの?」

顔から火が出そうだった。
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