月灯りに照らされて
「翠、ちゃんと、俺を受け入れたね。大丈夫か?」

「うん、今は、ちょっと落ち着いた・・・」

「俺は、そろそろ限界だから、少しずつ動くぞ」と、言いながら
薫は腰を動かし始めた。

最初は、痛みの方が強かったが、途中から、違う感覚が芽生え始め
「かおる・・なんか・・・また・・・おかしい・・・」

「翠、一緒にいくぞ!」と、今度は激しく動き始め、薫が私の奥を
ついた瞬間、また真っ白になり、薫もほぼ同時に果てた・・・。

一瞬、気が遠くなったが、息が乱れながらも薫が、

「翠、大丈夫か?」

「うん、大丈夫・・・」そう言い終わると、薫は、啄むようなキスを
した・・。

その後、私は、シャワーを浴び、薫から貸してもらったTシャツと、
ハーフパンツを履いて、寝室に戻ると、ベットは既に綺麗に
整えられていた。

先ほどの情事を思いだし、恥ずかしくなって顔を、真っ赤にしていたら
薫が、「クスッ、翠、思い出してたの? クスクスッ」

「い・いじわる、ふん」と、剥れると、

「ごめん、ごめん。それより、お腹すいただろ。なんか今、頼もう!」

「あっ、薫、待って、私、ご飯、持ってきたの。用意しておくから
 薫もシャワー、浴びてきて」

「うん、解った。シャワー、浴びてくる。」

薫が、シャワーを浴びている間に、私は、持ってきたタッパーに
入っているおかずを皿にもり、ご飯をチンして、水筒に入れてきた
味噌汁を鍋に移して温め、ご飯の支度を整えた。
< 32 / 209 >

この作品をシェア

pagetop