月灯りに照らされて
side 薫

翠と初めてキスをしてから、2週間が経とうとしていた。

俺達は、なかなか時間が取れず、今日やっと翠に会うことが出来る。

この2週間、仕事が忙しく、親父について、アメリカ訪問について
いったり、地方に行ったりと、激務が続いた。

早く、翠に会って、癒してもらいたかった・・・。

俺は、今日、翠に会ったら、渡そうと合い鍵を作っていた。

もともとあのマンションは、俺が一人暮らしをするために買ったもので、
学生時代に、株や為替をしていた為、金に困ることもなく、
アメリカから帰って来る前に、マンションを買った。

マンションを買っても、貯金が減ることはなかった。

マンションの合い鍵は、一つは親父達に預けてあって、俺が一つ
そして、今回は、翠に一つ渡すつもりだ。

翠と会えない時間が、俺の気持ちに拍車をかけた。翠に会いたい。

翠をこの手で、抱きたい。鳴かしてみたい。俺の欲望が、限界に
来ていた・・・。

そして翠をマンションに入れて、翠が興味深く部屋やキッチンなどを
見てたが、そのうち俺は、我慢できずに、翠にキスをした。

翠は、バージンだと、前回のキスで感じた。

翠は、息継ぎも出来なくて、俺に促されるように息をし、キスを味わって
いるうちに、翠が倒れそうになったのをチャンスに、俺は、翠を
寝室に運んだ。

翠に確認を取りながらも、俺の理性は限界を達していたため、今さら
止めるつもりは、なかったが、翠から了解を得られると、ただひたすら
翠を堪能した・・・。

キスも体も翠は甘く、そして何より俺の手に吸い付くような肌に
胸も程よく大きさがあって、全てが俺好みだった。

とにかく夢中になった。翠がバージンなのは解ったが、でも俺は、
翠を抱いていくうちに、我を忘れてしまうほど、激しく、翠を
抱いてしまった・・・。

初心者の翠に可哀想な事をしたと思うが、本当に、俺自身、あんなに
夢中になり、気持ちの良いセックスは、初めてだった。

もう、離せない。このまま籠の中に入れておきたいくらいだ。
< 35 / 209 >

この作品をシェア

pagetop