月灯りに照らされて
陽菜は、翠の話を聞き、驚きながら

「へぇー、驚き!ってことは、橘 薫の一目惚れだったの?」

「さぁー、それは解らないけど、興味があったらしいの・・・・
 でも、私もまさか付き合うつもりはなかったんだけど、あの時
 なんかそんな感じになっちゃって・・・。でも、その後、2週間
 薫に会えなかったのね・・。その時、私は、薫に惹かれていて
 好きになっている!って思ったの・・・」

「そっか、じゃー両想いじゃない。良かった。翠が幸せなら・・」

「うん、これから先の事は解らないけど、今は幸せよ・・フフッ」

「なんか、余裕だなー・・翠。」

「そんなことないわよ。毎日、試験勉強に、学校の勉強に、バイトに
 忙しいんだから・・・」

「でも、橘さんも忙しいんでしょ?会える時間は、あるの?」

「うん、今、殆ど薫の部屋で過ごしているの」

「へぇっ、同棲してるの?」

「ちょ・ちょっと人聞き悪い事言わないでよ!完全な同棲じゃないわよ
 お互い、忙しいから、出来るだけ一緒に過ごしているだけ。薫が
 マンションに帰って来ない日は、私はアパートにいるわよ」

「そっか・・、まぁー幸せならいいです。ただ、翠、何かあったら
 いつでも話してね。私は、翠の味方だからね!」

「うん、ありがとう。」

二人で、久々のガールズトークを楽しみ、午後からの講義を終え
翠は、バイト先に向かった。
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