月灯りに照らされて
慌ただしく、世の中は、12月、師走へと入った。

就活もいよいよ始まり、学生は、彼方此方で開かれている
説明会へと足を運んだ。

私も、会社説明会へ参加したり、試験を受けたりと、かなり
忙しくしていた。

バイトは、今まで週3回ほど行っていたのを、今は2回にしている。

殆ど、薫のマンションで過ごしている為、生活費は、家賃と光熱費の
基本料金くらいで、薫から食費として生活費を貰っているので、
殆どそれで賄えられた。

だから、薫が、少しバイトの日数を減らして、資格試験を取得するための
時間にしろ!と、言ってくれたので、翠は薫に甘えて、今は勉強に
励んでいる。

それに、翠が、マンションにいると、薫が喜ぶのだ・・・。

だから、薫に甘えながら、薫を甘やかしている・・。

「翠、今年のクリスマスだが、24日は、一緒に過ごせそうだ。」

「本当! やったー。薫、何が食べたい!私、頑張って作るから!」

「良いのか?ホテル予約してもいいぞ!?」

「ううん、二人で、このマンションで過ごそうよ!」

「良いのか・・・じゃー、俺がケーキを担当しよう!」

「本当、じゃー、メニューは、任せてね!」

「おぉー、頼んだぞ!」

二人で、クリスマスの話をしながら、プレゼントは、何にしようか
考えていた。
< 52 / 209 >

この作品をシェア

pagetop