月灯りに照らされて
「ただいま~薫、帰って来てるの?」

「あー、お帰り。急にこれから地方に行くことになってしまって
 荷物を取りに来たんだ・・・・」

「そっか、大変だね。私も手伝うよ!」

「大丈夫だよ。それより、充電させて・・・翠不足で死にそう」
と、翠に抱きついて来た。

「何時に出るの?」

「うん、まだ余裕。あー、ダメだ。我慢できない!翠、こっち」

と、言って、薫は翠をベットへ押し倒した。
焦ったけど、昨日の件もあって、翠も薫が欲しかった。

「うっ・・・ふぁ・・・・薫、私も、充電したい・・・」
と、キスをしながら、薫に伝えると、薫は、突然激しくキスを
してきた・・・。

「もう、どうして翠は、そうやって俺を煽るかな・・・。
 歯止めが効かなくなったから、責任とってね。」と激しく、愛撫を
始めた。

「はぁ・・・・・ん・・・・あっ・・・・・」

「翠・・・・愛してる。翠は、俺だけのものだ・・・翠」

薫は、何かを吹っ切るように、私を激しく抱いた。

あまりの激しさに、最後は、気を失ってしまい、気が付いたら
薫は、出かけた後だった。

リビングのテーブルの上に、手紙が置いてあった。

『 翠へ
 
 あんまり気持ちよさそうだったので、起こさず行きます。
 明日には、帰って来るから、ちゃんと良い子にしていろよ。
    
               愛してる  薫 』

と、書いてあり、クスッと笑いながら
翠は、この手紙を、丁寧に折り、手帳に挟んだ。
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