月灯りに照らされて
薫の結婚
side 薫

翠と別れて、あっという間に年が明けた。

いつまでも、麗華に会わないのも、不自然なので、年が明けてから
どうにか時間を作って、食事をした。

「すみません。なかなか時間を取ることが出来なくて。」

「いいえ、良いんです。だって、議員さんて忙しいんでしょ!
 私なら、大丈夫です。それより、前、お会いした時より
 お痩せになったんじゃないんですか・・・・・」

「あぁー、ちょっと、忙しいのと、まだ1年生なので、気もかなり
 使うんですよ・・・。」

「そうですよね。国民の為に頑張って、いらっしゃるんですもの
 私も、頑張って、薫さんのお役に立てるようにしますね!」

この子、思っていたよりだいぶ違うな・・・・もしかして天然か?

大丈夫なんだろうか、少し心配になって来た・・・。

確か、今、25だよな・・・・翠より、なんか幼くないか・・・・

そんな印象を、麗華に持った・・・・。
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