蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei 2 ~



絢乃の体の奥底から本能的な欲望が迸る。

……慧の全てを知りたい。

そして自分の全てを、慧に知ってほしい……。


想いは体のストッパーを外し、これまでにない衝動が体に満ちていく。

慧の肌に、優しく触れる指先に、絢乃の体がゆっくりと開いていく。


「……んっ、あ……はぁっ」


慧の唇が胸の先に触れた瞬間、稲妻のようなものが絢乃の背に走った。

先端の尖りの周りを舌先でなぞられると、体の奥から温かいものが溢れ出す。


「慧に……っ、ぁあっ……」

「お前の肌は本当に果実みたいだね。どこを食べても甘いよ」

「そんな、あ……っ」


膝裏を掬われ、足を押し広げられる。

潤んだ部分に慧の唇が触れ、舌先が蜜を舐め取るかのように動く。

指先でその上の蕾を刺激され、舌で中を愛撫されて……。

絢乃は容赦ない快感に切ない悲鳴を上げた。


< 161 / 179 >

この作品をシェア

pagetop