蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei 2 ~


「あっ、あ……ぁあああっ……」


頂点に飛ばされるとともに、体の中がぐっと収縮し熱い液体が体の奥から溢れ出す。

朦朧とした頭で胸を上下させる絢乃の耳に、蕩けそうな囁きが忍び込む。


「……好きだ」

「……っ、慧兄……」

「この世の何と引き換えにしても……、お前だけは離さないよ、アヤ……」


慧の熱い囁きに、絢乃の瞳が潤んでいく。

絢乃は衝動のまま、慧の裸の腰に腕を回した。

熱く固いものが絢乃の潤んだ部分に触れ、その感触に体が戦慄く。


「……入れて」

「っ、アヤ……」

「ひとつになりたいの、……お願い、慧兄……」


と絢乃が囁いた、その瞬間。

慧の瞳がくっと大きく歪んだ。

背をシーツに押し付けられ、足をぐっと大きく開かれる。

そして。


「っ、ぁあ――――っ!」


< 162 / 179 >

この作品をシェア

pagetop