蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei 2 ~
例え罪であっても。
赦されなくても。
――――もう、自分の前にはひとつの道しかない。
慧への想いは兄妹の垣根を越え、揺るぎない絆となって絢乃の胸に根付いた。
もう一生、この絆が消えることはないだろう。
人の世の理が届かぬ二人だけの場所で、この火を永遠に灯していく。
とろりとした濃い夜闇が二人の罪を覆い隠していく。
絢乃は甘いウッドノートの香りの中、慧の腕にそっと身を委ねた……。
[蜜愛シンドローム ~ Trap of Kei2 ~ [完]]