晴れ時々毒舌2
その班長は、僕に班長してくれとの事でした。
この班長とは二回沖縄のややこしい山をやってたのでお互い尊敬してましたが、その班長も五十代でしたね。
それと腕は僕なんかよりも上でした。
そりゃ僕は、当時は三十代なかばでしたし勝てないんですよね。
それは、良いとして班長で入ると僕は、おじーを優先的に使いました。
特にトンネルは本格的にコンクリート打つ前にロボットと言われる吹き付けコンクリート用の重機でコンクリートを吹き付けるんですが、これはある程度腕がないと上手くいかないんです。
それを若いまだまだの男がやってたのでおじーにやらせました。
僕がやるかおじーが、やるかですね。
若い男は、良い人間でしたので納得しました。
そりゃその男がやると後で手直ししたりしてたんでね。
ところが、ややこしい機械屋の親父さんは、気に入らないんですよね。
一緒に風呂に入っててぶつぶつ言われて今度は食堂でご飯を食べてる時に相手はお酒を飲んでて散々けなされました…
沖縄のおじーは、家から通ってたので知らないんですよね。
けなされた内容が、休みになると女の子の所に泊まってるとか、飲みに行くとかそういうプライベートな事なんですよ…